ものづくりへの思い わかやま新報138号 5月15日号

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わかやま新報の読者の皆さま、こんにちは! 和歌山県よろず支援拠点コーディネーターで社会保険労務士の二之段(にのだん)直哉です。今回は、相談業務を通じて知り合った、海南市の㈱ファイブさんについてお話します。

私が作業所を見学させていただいた時、観光地で販売されている箱に入った土産物の「お菓子を仕切るための紙」を手作業で折っているところでした。

箱本体は機械で完成できても、中の商品がずれないようにするための仕切りは人間の手が必要とのことで、箱に手作業で完成した仕切りを加え、さらに商品を入れてからフィルムでラッピングすることで、お店に並ぶお土産が完成するという一連の流れを見学させていただきました。

ファイブさんで働いている方は皆さん真面目で、元気にあいさつをしてくれてとても気持ちが良かったです。社長さんの話から、長年勤続されている方や、経験を生かして新しい会社やお店に就職される方、中には就職先から再び戻ってくる方など、いろんな事情を抱えた方の就業を支援されている状況を知りました。

ある日、社長さんは作業をしている方たちを連れて「作っている土産物が売られているところを実際に見に行こう」と観光地へ見学に行ったそうです。そこで自分たちで完成させた土産物が店頭に並んでいるのを見つけました。お客さんが手に取って購入しているところを目の前で見ることができ、うれしくて思わず自分たちもお小遣いでその商品を購入している姿を見た時、「この子たちと仕事をして本当に良かったと感じた」という話を聞きました。 商品を購入するお客さんの顔を想像しながら真面目に丁寧な仕事をする姿は、私が日頃経験することのできない「ものづくりに対する思い」であり、間近で見ることができたこと、感動話を教えてくださった社長さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

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