ウイン・ウイン わかやま新報137号 5月8日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

わかやま新報の読者の皆さま、こんにちは! 和歌山県よろず支援拠点コーディネーターの鹿島です。

世界では侵略による悲惨な戦争が起こり、人間社会では企業間競争、受験戦争など勝ち負けの戦いが日常茶飯事です。いったん原子核戦争が起これば、人類は破滅する危険にさらされています。

勝ち(Win)負け(Lose)の戦いは、得るものと失うものが必ず出てきます。勝ち負けの社会からそれぞれの強みでシナジー(相乗効果)を生かして、共に価値を得られる「ウイン・ウイン(Win・Win)」の社会を目指すことが、まさに喫緊の課題です。勝ち負けによる競争でなく、協調による持続可能な社会に大きく舵をきることが求められています。

勝負事は「51対49」の勝負判定でも決まります。51対49は、50対50の引き分けでもなく、80対20の大差でもない。プロセスや内容で価値が同じ49でも、ぎりぎりの勝負の瀬戸際で、2対0であれば、結果が「51=2+49、49=0+49」 となります。

結果としてわずかの差で勝負がついてしまうこの「51対49」は、人間の行動は微妙なバランスの上に成立している(心理学では両価性原理)ことを示し、いつなんどき逆の49対51になることも示しています。人間の闘争心だけにとらわれていては、いつまでたっても勝ち負けの争いが続きます。

これをブレークスルー(突破)するには、常に勝ち負けの結果で決める競争から、パートナーシップにより新たな価値を生み出すウイン・ウインを目指すしかありません。

事業を行う際にも、自社だけのメリットを追求するのではなく、利害関係者(ステイクホルダー)と連携しながら進めること(パートナーシップ)がウイン・ウインにつながります。

最近、大手スーパーでは自社ブランドをOEM生産で販売するケースが多いですが、個人で事業を進める方や小規模事業者の方も、パートナーシップでお互いの強みを生かした「ウイン・ウイン」に向けた取り組みが重要で、和歌山県よろず支援拠点としても支援していきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。