効率の良い学習方法を わかやま新報136号 5月1日号

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わかやま新報の読者の皆さま、こんにちは! 和歌山県よろず支援拠点の福山です。

ことしは桜の咲き始めが早かったので、孫の入学式にはほとんどの桜が散ってしまっていて少し残念でしたが、新年度が始まり、気温も暖かくなって、社会活動においても何かを始めたくなる季節になりました。

私は新芽の出るこの季節が大好きです。皆さんの会社やお店でも新人さんが入ったりして、活気が出てきたのではないでしょうか。

ところで皆さんは「ラーニング・ピラミッド」ってご存知ですか。学習方法と平均学習定着率の関係を三角形に表したものです。

どれだけ学習が身に付いたかは「講義を聞く」5%、「読書をする」10%、「視聴覚体験」20%、「デモンストレーションを見る」30%、「グループディスカッションに参加する」50%、「学んだことを実践する」75%、「他の人に教える」90%となるそうです。講義を聞くのが5%の学習効果とは少ないですね。

私もセミナーをさせていただく機会が多くあります。このことを意識しているかどうかは疑問ですが、皆さんに参加してもらいながら、セミナーを進行するように心掛けています。4月の初めに海南商工会議所で新入社員の合同研修会があり、講師を担当させていただきました。その時も、グループ討論やチームビルディング用のゲームを中心に講座を進め、体験型学習につなげました。

今、文部科学省が進めている教育改革はまさにここに注目しています。特に「自ら体験する」…とにかくやってみる。「他の人に教える」…自分の理解をアウトプットすることなど。

時間が限られている状況では、より効率の良い方法での学習が必要になります。社内で行う研修も同じです。研修してもなかなか成果が出ず困っている人は、この学習方法を見直すだけで思わぬ効果が出るかもしれません。ポイントは「考える力」を身に付けることだと思います。

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