競争に生き残る方法とは わかやま新報118号 12月19日号

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わかやま新報の読者の皆さま、こんにちは! 和歌山県よろず支援拠点の福山です。

突然ですが、皆さんが小さな雑貨店を営んでいると仮定し、考えてみてください。その地域には、同じようなライバル店があります。商品も規模もほぼ同じですが、お互いが切磋琢磨して成り立っていました。そこに大手のチェーン店が進出し、同じような商品を3割近く安く売っています(よくある話です)。さぁ~! 皆さんはどうするでしょう?

ライバル店は、チェーン店より安くする手段に出ました。お客さまを確保するため、利益が出るかどうかのぎりぎりの線で勝負をしたところ、お客さまは戻ってきました。しかし、チェーン店がさらに値引きをしたため、その店は客数が減り、赤字が続きました。蓄えていた資金も底をついて、とうとう閉店に追い込まれました。

では、あなたのお店は生き残れるでしょうか。もうお分かりでしょうが、値引き競争では大手に勝つことはできません。生き残る方法は?  大手の扱っていない商品にする、ネット販売を始める、などなど…。

しかし、どれも決定的ではありません。オンリーワンの商品は、メーカー要素を持たない限りできないでしょうし、ネット販売にしても、実店舗より競合が多く価格競争に陥りやすいでしょう。

ただし、そんなことをしなくても生き残れる方法があります。それは、「価値」で選ばれるお店になることです。商品に注目するのではなく、お客さまに焦点を当てればいいのです。このお店に来る価値はどこにあるのか、このお店に来るとどんないいことがあるのかを考えてみましょう。

私はお客さまとの関係づくりによって成功しているお店をたくさん見てきました。きっとあなたのお店にもすてきな「価値」が眠っています。分からなければ、「なぜ私のお店に来てくれているのですか」とお客さまに聞いてみるのも一つの方法です。

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