開業前後の幅広い支援 わかやま新報135号 4月24日号

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わかやま新報の読者の皆さま、こんにちは! 和歌山県よろず支援拠点コ―ディネーターの野際です。

今回は和歌山市内に今月、発酵食品の店「便り花(たよりはな)」を開店した上田さまをご紹介します。上田さまの本業は1951年創業の建具店ですが、新たな取り組みとして乳酸菌を含む調味料「植物性乳酸菌調味料(調味料)」を開発されました。

調味料はしょうゆ・米こうじ・野菜だけで作られていて、砂糖・みりん・塩などの添加物は一切使用されていません。自宅兼工場敷地内にオープンした同店では、この調味料を使った発酵食品を味わえます。

同店の定番メニューである「ワンプレート定食」や「柿珈琲」、「スモーク珈琲」、「柿プリン」をはじめ、高齢者にも優しいメニューがそろっています。いずれも店内のかまどでスモークした食材を使うお店のオリジナル。中でも「スモーク珈琲」は、長年試行錯誤を繰り返してようやく完成したといい、あっさりながらも濃くのある、他にはない味わいが特長です。

無事に開店された上田さまですが、その道のりは簡単ではありませんでした。調味料を含む食品に係る特許を3件取得し、専門検査機関で調味料の成分試験。また、発酵食品による健康寿命の延伸への関心が高いことから、乳酸菌を含む食品は需要が見込まれると考え、毎年開催される「わかやま産品商談会」に出展した他、調味料を活用した事業プランを作り、「県認定第二創業者」として認定も受けました。

県主催マッチングイベントへの参加や、「食べるJAPAN美味アワード2021」の審査を通過し、食の専門家から評価コメントをもらうなど、トライ&エラーを繰り返し、強みである調味料を活かした事業プランのブラッシュアップを行ってきました。

これまで約5年にわたり当拠点を利用、幅広いご支援をさせていただき、コロナ禍ではありますが、ついに開店。今後はお店の広報活動に力を入れて行くとのことで、その際にも当拠点専門家がしっかりとサポートさせていただきます。

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