- 経営改善・再建への公的支援策の紹介(経営改善計画の策定支援など)
今年に入り、新型コロナの影響で大きな打撃を受けている事業者様も多く、コロナ対策の特別融資を受けられた方も沢山いらっしゃいます。直近ではGoToキャンペーン等が実施され、大分持ち直した事業者様も多く見受けられますが、今後の経済動向は未だ不透明であり、来年以降、再度資金繰りに悩まれる方も多く出てくるかと考えます。
以下、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、小規模事業者・中小企業が「資金繰り難」「経営難」で困った際の公的支援策を案内します。
1)早期経営改善計画策定支援の案内
- 「資金繰りは(金融機関へ条件変更をお願いするほど)大きく悪化していないが、今後に不安があり、立ち止まって経営を見直したい」というような事業者様向けの支援策です。
- 各都道府県に設置された経営改善支援センターが、国が認定する士業等専門家(認定支援機関)の支援を受けて早期の経営改善計画を策定する場合、専門家に対する支払費用の3分の2(上限20万円まで)をセンターが支援する事業です。
- 和歌山県における当センター(和歌山県経営改善支援センター)は和歌山商工会議所内に設置されています。以下、皆様ご存知の和歌山県信用保証協会のHPですが、当センターの連絡先が下URL中ほどに書いてあります。
*和歌山県信用保証協会HP>>https://www.cgc-wakayama.jp/keieiin
- また、上記の計画策定費用への支援に上乗せして、信用保証協会が上URLに書いてある通り、事業者負担分(1/3)の更に半分を支援します。(5万円上限)条件として、保証協会の保証を受けている必要があります。
故に、事業者負担は、必要経費の1/6になります。(上限金額はありますが)
- 当制度の概要、計画書の内容、申請の手続きなどが下のYoutube動画(中小機構作成)で分かりやすく説明されていますので、是非ご覧ください。
- YouTube動画:「早期経営改善計画策定支援のご案内」(3分ちょっと)
>>https://www.youtube.com/watch?v=iqqq1BQSrVc
2)経営改善計画策定支援の案内
- 「資金繰り、銀行への返済に大変困っており、金融機関へ条件変更をお願いしたい」というような事業者様向けの支援策です。
- 1)と同様、国が認定する士業等専門家(認定支援機関)の支援を受けて経営改善計画を策定する場合、専門家に対する支払費用の3分の2(上限200万円まで)を当センターが支援する事業です。
- 1)と同様、申請窓口は和歌山県経営改善支援センターになります。
- また、上の2/3支援に上乗せして、信用保証協会が事業者負担分(1/3)の更に半分を支援します。(10万円上限)条件として、保証協会の保証を受けている必要があります。
故に、事業者負担は、必要経費の1/6になります。(上限金額はありますが)
- 当制度の概要、計画書の内容、申請の手続きなどが下のYoutube動画(中小機構作成)で分かりやすく説明されていますので、是非ご覧ください。
- YouTube動画:「経営改善計画策定支援のご案内」(3分ちょっと)
>>https://www.youtube.com/watch?v=cfanEuRc4oQ
3)中小企業再生支援協議会の案内
- 「経営が行き詰まりそうで、危機的状況である」というような事業者様向けの支援策です。
- 国が設置する公正中立な機関である「中小企業再生支援協議会」が、借入金返済等の課題を抱えた中小企業の経営再建に向けた取り組みを支援します。
- 和歌山県において当協議会は和歌山商工会議所内に設置されております。
- 和歌山県中小再生協議会HP>>https://www.wakayama-cci.or.jp/wakayama/business/kigyousaisei/
- 詳しくは、下URLにある説明動画をご覧ください。
- YouTube動画:「中小企業再生支援協議会のご案内」(3分ちょっと)
>>https://www.youtube.com/watch?v=UAhmbWrnYAk
当拠点でも「経営改善・再建」の相談に対応していますが、個人的な経験から「事業者の傾向として経営が行き詰まってから相談に来られる方が多い」と感じます。「1年前に来られていたら、もっと手の打ち方も違って経営改善も容易だったかもしれないのに」と思わずにいられません。皆さま、資金繰り・経営が苦しくなってきたら、「早期の具体的なアクション」を取ることが肝要かと考えます。