【よろず支援ニュース#215-令和②】《速報》3次補正予算案の経産省PR資料:中小事業者支援策について解説します!

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  • 《速報》3次補正予算案の経産省PR資料:中小事業者支援策について解説します!

昨日お伝えしましたとおり、第3次補正予算案が閣議決定されました。今後の日程ですが、1月18日に召集される通常国会へ提出され、1月中には成立するかと思います。以下、閣議決定後、経産省がHPに公表しました3次補正予算案の概要を説明したPR資料になります。

  • 経産省HP:3次補正予算案の事業概要(PR資料)

>>https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2020/hosei/pdf/hosei3_yosan_pr.pdf

少し長くなりますが、本日は当PR資料にある経産省関連の主要な中小事業者支援策について解説したいと思います。(経産省以外の主要支援策については明日お伝えします)

  1. 事業再構築補助金(PR資料の19ページをご覧ください)
  2. 報道では予算額は1兆円超とのことでしたが、最終的に「1兆1485億円」となりました。(中小支援で、こんな巨額の補助金は初めてです)
  3. 申請要件として2項目が設定されました。

申請前の直近6カ⽉間のうち、売上⾼が低い3カ⽉の合計売上⾼が、コロナ以前の同3 カ⽉の合計売上⾼と⽐較して10%以上減少していること。

経産省が⽰す「事業再構築指針」に沿った事業計画を認定⽀援機関等と策定すること。(申請書(事業計画書)は認定支援機関と共同で作成する必要がありそうです)後日、国が示す「事業再構築指針」に、当補助金へ申請できる事業内容(新分野展開、業態転換、事業再編、事業再構築などなど)のガイドラインの詳しい説明があるかと思いまます。参考として、19ページの右下に「事業再構築のイメージ」として3つのサンプルが記載してあります。

  • 予想通り、4種類の申請枠が設定されています。(各申請枠の定義は19ページをご覧ください)

*中小企業(通常枠):上限100万円~6000万円 補助率2/3

*中小企業(卒業枠):上限6000万円~1億円 補助率2/3

*中堅企業(通常枠):上限100万円~8000万円 補助率1/2(4000万円超は1/3)

*中堅企業(グローバルV字回復枠):上限8000万円~1億円 補助率1/2

  • 「条件」のところに「本事業では電子申請のみを受け付けます」とありますので、GビズIDを使ったJグランツでの申請のことかと考えます。
  • 同じく「条件」のところの図に、国から民間団体へ「基金」として予算が流れると書いてあります。基金形式であれば、単年度予算ではなく、複数年の事業として実施されることになると推測します。
  • 公募時期は書いていませんが、来年3月以降になるかと個人的に予想します。それまでに上記以上の詳しい情報が入れば、すぐにお知らせします。
  • 主要3補助金事業:もの補助、持続化、IT補助金(PR資料20ページ)
  • 報道では3000億円超が今の基金に上乗せされるとのことでした、結果「2300億円」が計上されました。いずれにせよ、すごい金額ですね。
  • 今年から3補助金共にコロナ特別枠が新設されましたが、次回申請締切より新特別枠(低感染リスク型ビジネス枠)に改編するとのことです。 
  • 新型コロナの影響もあり3補助金の申請者数は増加しており、基金の予算額が想定以上に減っていたと聞いております。今回の予算上乗せは、個人的に大変嬉しく思います。次回以降の補助金採択率がアップすることを期待したいと思います。 
  • 事業承継・引継ぎ推進事業(PR資料21ページ)
  • 事業承継関連の支援策(事業承継補助金など)は、既に令和3年度当初予算の概算要求に27億円盛り込まれています。

>> https://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2021/pr/ip/chuki_06.pdf

  • これに加え、3次補正予算案には21ページにあるとおり56.6億円が計上されました。 
  • 事業承継補助金に関しては、昨年と比べ補助上限額が増えております。申請要件は昨年と同じかと思いますが、要件に該当する事業者様は、是非当補助金の活用を検討ください。
  • 政府系・民間金融機関の資金繰り支援:実質無利子・無担保の特別融資(PR資料17、18ページ)
  • 現行の民間金融機関によるコロナ対応での特別融資(実質無利子・無担保)は来年3月まで実施されることになりました。
  • 報道では政府系金融機関の特別融資(実質無利子・無担保)は来年前半まで実施されるとありましたが、今回はこの記載は見当たりませんでした。
  • 18ページに日本政策金融公庫の「設備資金貸与利率特例制度」がありますが、これは「事業再構築補助金」等を活用する際適用される気がします。

PR資料24ページ目にあるとおり「よろず支援拠点」の予算も10億円ほど増えることになります。来年も少しでも事業者様のお役に立てるよう頑張ります!

最後に、一番上の経産省作成のPR資料は全部で53ページあり、中小事業者支援策以外の支援策(デジタル改革、グリーン社会の実現、BCP関連、人材育成など)も載っていますので、ご興味のある方はさらっといご覧いただいては如何でしょうか?

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